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幸せの上書き そして

この世で一番心強くて
 この世で一番安心させてくれて
  この世で一番愛しい腕の中に身体ごと抱えあげられて…

私は今、心からの嬉しさで満たされていく

嬉しさと恥ずかしさが行ったり来たりする想いに揺られながら、抱き抱えられた私は貴方に気付かれぬようにそっと広い胸に耳を寄せて、貴方から放たれる力強い鼓動を直に感じる。

しっかりと脈打つ鼓動は、確かに貴方が生きているという証。
リズミカルに刻まれる音の向こう側で、貴方の無意識が直接私に訴えかけてくるような感覚。

夢じゃない…夢じゃないんですね、島さん

貴方が存在しているということ
 貴方が紛れもなく生きているということ
  そして貴方が私の元に還ってきてくださったということ

貴方の存在そのものが、この世で私が生きていくためのたった一つの希望なんです。
私にとっての…ただひとつの生きる望みなんです。

島さん、あなただけが…!

胸の奥深くに閉じ込めた想いを貴方に気付かれぬよう、抱き上げられた腕の中でそっと貴方を見上た途端、思いがけず交錯する眸と眸。

真実だけが織りなす透明な世界の中、貴方と私の心が透き通った世界の深淵で何度も何度も巡り合い、二度と離れないように深く果てなく繋がりあっていく。

「…テレサ、今僕も君と全く同じ気持ちだよ」

強く、はっきりとした貴方の声が私の心をしっとりと濡らす。
いつになく断定した口調で言い切る貴方の表情は、固い決意に満ちた凛々しい勇敢な騎士そのものだった。

「…!」

貴方から齎された言葉の雫が胸の泉に落ちて、瞬く間に心と身体の両方を潤していく。
噎せ返るような喜びと沸き上がる感動で心の堰が溢れ、両手で顔を覆い涙を零し始めた私の額に貴方はそっと唇を触れさせて言うのだった。

「テレサ…僕は君のために必ず還ってくる…必ず!」

*****

あとがきもどき

昨日UPしたお話の続きでテレサ視点から書きました。
島さんの最後の台詞は言わずと知れた、ヤマト2第16話の島さんの台詞から引っ張ってきています。

昨日、今日とお話をUPするにあたり、今まで書き上げた拙作を読み起こしてみました。

…恥ずかしい…
…勢いだけで書き上げてる…
…ある意味怖いもの知らずだな、自分…

と思う一方で

…ここまで何本も書き上げてきたのは、自分なりの島さんとテレサへの愛ゆえか…
…っていうかここまで情熱を迸らせてしまう、島さんとテレサってやっぱり凄すぎ!…
ああやっぱり島さんとテレサは最高!← 結局これがいいたいだけ(笑)

などと思い至った次第です。

結局どんな話を書いても、根本的な想いはどんなに時が経ても変わらずに一緒だなと、再確認したことが全てでした。

島さんとテレサにしても、009にしても、CJにしても…書くことで自分の気持ちの落ち着く先を見つけていることは昔も今も変わらないままでした。

約10年近く書くことから遠ざかっていた分、書き上げた作品は粗はありまくりだし、想いは先走るし、各作品の進化からは果てしなく置いてけぼりをくうし…気持ちの整理がつかないまま作品をUPしていますが、書ける時間と考える余裕がようやく出来た事が何より嬉しいことだと気づきました。

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