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過ぎ行く時の中で

大変御無沙汰しております。
すっかり更新の期間が空いてしまって、申し訳ありません(平伏)

まだ晩夏にはほど遠い陽気ですが(汗)
過ぎ行く夏に想いを込めて。

島さんとテレサの超短編です。
よろしかったらどうぞ!

★更新停止中の間、ボタンを押してくださった皆様方、
本当にありがとうございました!★

過ぎ行く夏

強い日差しに紛れ込む、透明な空気がほのかな秋を誘う。

いつもと変わらぬ日常の中で

それでも確実に時間は過ぎていって。


変わらないもの

そして変わっていくもの


どちらも大切なものに違いない。

だけど・・・・・・


「島さん!・・・あれを・・・!」


手招きしながら僕を誘う君の笑顔が光に溶ける。

しなやかな指で指し示す先には、金色に光り輝く一面のススキの穂が緩やかに波打っていた。

無邪気な風が通り過ぎるたび、大きく波打つ金色の絨毯は

僕と君をその懐に抱きながら、柔らかな時間を紡いでいく。



このまま時間を止めて、君と一緒にいられたら・・・



そう願わずにおれない僕の気持ちに寄り添うように、君が呟く。


「こうして綺麗な光景を眸に焼き付ける度、貴方と私がそこに一緒に居られることの嬉しさをいつも、いつでも感じています。・・・ありがとう、島さん・・・」


微かに微笑む君の目元に浮かぶ雫。
その雫の中に込められた想いが、過ぎ行く季節に消せない色を残していく。



君と・・・

     僕と・・・

          そして永遠に変わらない想いを繋ぎ合わせて


これから先もずっと、いつもいつでも傍にいられる事の嬉しさを噛み締めながら


僕は君を胸の中に抱き寄せる。


この幸せが永遠に続くようにと、ただそれだけを祈りながら。

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